8月9日 

匿名投稿:地方議員のなり手がいない

 

■山梨県内の市町村議会議長の四割が議員のなり手不足を感じている。若手の候補者を増やすために議員報酬の引き上げと兼業制限の緩和を望んでいる・・・という結果が報じられました。

 

この「議員のなり手がいない」という問題の根本原因は、はたして議員報酬や兼業制限という経済問題なのでしょうか。違うと思います。

 

青雲の志を持った若者がふるさとを良くしようという思いで議員になったとします。たいていの候補者は立候補の時に「この街を良くしたい」という公約を掲げます。ところが現在の議会制民主主義では議員が出来る仕事は「議会のしくみと慣習」によってがんじがらめに制限され一人の議員の力では何もできない仕組みになっています。

 

せいぜい議員のお仕事は役人と市長の提案する議案に対して○か×かの意思表示をするだけです。本会議の議決の前に委員会で議案を審議するという機会はありますが、だいたいは役人のつくった原案通りに通ってしまいます。

 

たくさんの公約を掲げ志に燃えて議員になっても、全員与党のような議会では、ただ形式的に議案を審議して、〇×の札を掲げるだけということでは、議員としての誇りも生まれません。むしろ自分に投票してくれた選挙民に対し後ろめたい気持ちにもなってきます。


市長と役人には、議員があまり青雲の志を持って活躍されると困るという現状があります。使える予算には限りがあるし、あまり改革されると自分たちの仕事がやりづらくなるわけです。一昔前には業者のために利益誘導を画策するような議員も居ましたから、それも警戒するわけです。そこで役人は長い時間をかけて実に巧妙に議員活動の空洞化、形骸化の仕組みをつくりあげてきました。

 

その仕組みのおかげで議員になっても何も実現できない、プライドも持てないということでは、議員になる魅力が生まれないのは当然です。そしてそういう状況は選挙民もウスウス感じ、「あんなに公約をいっぱい掲げても結局何もできないだろうな」とみんな思っています。ということで、いつのまにか議員が「尊敬される名誉職」ではなくなってしまったのです。

 

結果として議員のなり手が居なくなったということです。

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